最後のビンテージハーレー「エボリューション」を継承するゼロデザインワークスとリグニスの挑戦
ゼロデザインワークス・リグニスが目指すビンテージハーレーの復活
エボリューションモデルとは:最後のビンテージハーレー
エボリューションモデルは、ハーレーダビッドソンが1984年から1999年にかけて製造したVツインエンジンで、その乗り味から最後のビンテージモデルと呼ばれています。このモデルは、現在でも多くのライダーに「気軽に乗れるハーレー」として支持され続けています。信頼性の高い空冷エンジンとそのエンジン特性が融合したこのバイクは、洗練された設計と独自の乗り味が特徴です。ゼロデザインワークスが手がけるニューフリスコスタイルでは、この時代のエボリューションモデルをベースに、現代のカスタム文化へと新しい息吹を吹き込んでいます。
ゼロデザインワークス・リグニスの理念とその背景
写真はグッドデザインアワード2022を受賞したコンプリートカスタムハーレーZDC-80B
ゼロデザインワークスは、「次代に繋ぐビンテージの魅力」を理念に掲げ、レストアやカスタムを通じてクラシックバイクの価値を再発見する取り組みを行っています。その背景には、日本国内でのハーレーダビッドソンの人気と、ビンテージモデルへの根強い愛好者たちの存在があります。この文化や需要に応えるため、同社では直営ファクトリーリグニスにてプロフェッショナルなオーバーホールや専用設計のカスタムパーツを開発し、時代を超えたデザインと技術の融合を目指しています。
市場でのビンテージモデルの需要と評価
ビンテージモデルへの需要は年々増加しており、その評価も非常に高いです。特にエボリューションモデルは、新しいモデルにはないクラシックなデザインや独特のフィーリングを求めるライダーから支持されています。また、ゼロデザインワークスが取り組むニューフリスコスタイルは、ナローな設計による軽快なハンドリングやミッドコントロールの自然なライディングポジションが評価されており、都市部での快適なバイクライフを実現しています。さらに、専用のトリプルツリーやエンジンのフルオーバーホールといった高品質のカスタム技術が、市場評価をさらに高めています。
挑戦の始まり:ニューフリスコスタイル誕生の背景
ニューフリスコスタイルの誕生は、ゼロデザインワークスの挑戦的なプロジェクトから始まりました。このスタイルの起源は、1950~60年代アメリカのチョッパーカルチャーに遡りますが、1970年代に発展したサンフランシスコの「フリスコチョッパーズ」が重要な要素となっています。それを現代に再解釈したのが、ゼロデザインワークスのニューフリスコスタイルです。車両の基盤にはハーレーダビッドソンのソフテイルモデル(’96~’99)が選ばれ、専用設計のトリプルツリーによるナローフォーク化、燃料タンクの専用取り付けステーやステップなどさまざまな専用パーツが開発されました。こうした努力によって、クラシックなテイストに加えて実用性を兼ね備えた新しいカスタム文化を築き上げることに成功しました。
誰にでも気軽に乗れるニューフリスコスタイルの魅力と設計思想
直営ファクトリーリグニスによる安心のエンジンフルオーバーホールの技術
ニューフリスコスタイルの基盤となるエンジンは、エボリューションハーレーの専門であるリグニスファクトリーによって徹底的なフルオーバーホールが施されています。この技術は、ハーレー・エボリューションモデルの持つ魅力を最大限に引き出すことを目的としています。また何よりも新車に近い状態からの乗り出しができることが初めての方でも安心できるプロダクトです。特に、Vツインエンジンのパフォーマンスに焦点を当て、リニアで扱いやすいレスポンスを提供するCVキャブレターとの組み合わせにより、乗り手の意志を忠実に反映する乗り味を実現しています。
リグニスファクトリーによるオーバーホールメニューはこちら
トリプルツリーなどの設計に込められた工夫
ニューフリスコスタイルの象徴とも言えるトリプルツリーは、ナローフォーク化に特化して専用設計されています。この設計は、都市部でのすり抜けや軽快なハンドリングを可能にするために最適化されており、「気軽に乗れるハーレー」としての価値を生み出しています。さらに、タイトなハンドルと長いライザーの組み合わせにより、フリスコチョッパースタイル特有のアーバンな雰囲気と実用性のバランスを高めています。また、19インチのフロントホイールを採用することで、スポーティな安定感と軽快な操作性を提供しています。
乗りやすさと魅力の両立を目指したデザインアプローチ
ゼロデザインワークスでは、乗る楽しさと操作性を両立するためのデザインにも注力しています。例えば、ミッドコントロールのステップポジションは、多くのライダーにとって自然で快適なライディングポジションを実現しています。また、燃料タンクやリアフェンダーといった専用パーツを使用することで、美しいフォルムと実用性の調和を図っています。このような設計思想により、ハーレーダビッドソンのエボリューションモデルを基盤にした「フリスコカスタム」という伝統的なスタイルが、現代のライディングニーズに応える形でアップデートされています。
エボリューションモデル復刻の意義
ゼロデザインワークスがエボリューションモデルを復刻することには、単なる懐古趣味を超えた深い意義があります。このモデルが持つメカニカルな美しさや力強い鼓動感を再現すると同時に、これまでロードホッパー設計・開発・量産で培ってきたノウハウを活かして、現代のユーザーにも受け入れられる新しい魅力を加えています。また、リグニスが展開するコンプリートカスタム フリスコスタイルは、1970年代に起源を持つ伝統的なチョッパーカルチャーを再解釈し、ビンテージバイクの価値を次世代へと継承する重要な役割を果たしています。この復刻が、ビンテージモデルとハーレーカルチャーの新たな未来を切り開くきっかけとなるでしょう。
リグニスによるゼロデザインワークスを知ってもらえるユーザーとの関わり
試乗イベントやユーザーからの評価
ゼロデザインワークスは、カスタムバイクの魅力を体感できる試乗イベントを積極的に開催しています。この取り組みは、気軽に乗れるハーレーを求めるユーザーに「エボリューションモデル」の特徴やニューフリスコスタイルの乗り心地を直に感じてもらうことを目的としています。イベントでは、プロトカスタムコンプリート『フリスコスタイル』の試乗が特に人気を集めており、参加者からは「市街地での軽快なハンドリングに驚いた」「見た目以上に扱いやすく、乗りやすい」といった高評価が寄せられています。また専用設計のナローフォークやトリプルツリーによるスムーズなハンドリングと、エンジンの力強い鼓動感が多くのライダーに愛されています。
ビンテージモデルと新しいライドカルチャーの融合
ゼロデザインワークスが手掛けるニューフリスコスタイルは、ビンテージハーレーエボリューションモデルをもとにしつつ、現代的なライディングカルチャーにも適応させた革新的なスタイルです。従来のビンテージモデルの象徴的特徴であるエンジンの存在感やルックスはそのままに、日常の交通環境に合わせた設計を採用し、多くのライダーが気軽に乗れるバイクとして生まれ変わらせています。この新しいライドカルチャーの提案は、特に「with harley」を楽しむユーザー層の中で高い評価を得ています。また、ナローな設計やミッドコントロールによる自然なライディングポジションが都市走行に最適で、これまでビンテージバイクには縁がなかった若い層にもその魅力を広げています。このように、ゼロデザインワークスの挑戦は、ビンテージバイクの芸術的価値と現代の使用感を見事に融合させ、新たなスタンダードを提示しています。
今後の展望とゼロデザインワークスの未来
ビンテージモデルの可能性を広げる取り組み
ビンテージモデルはその独特な雰囲気や乗り味等の魅力から根強い人気がありますが、ゼロデザインワークスは単なる復刻にとどまらず、その可能性をさらに広げる取り組みに挑んでいます。例えば、エンジン等のフルオーバーホール技術を活用し、レストアされた車両に現代的な利便性と操作性を組み合わせ、コンプリートでの販売を直営ファクトリー リグニスで行っています。
新たなユーザー層へのアプローチ戦略
ゼロデザインワークスは、これまでのビンテージモデルやフリスコカスタムを愛するライダーに加え、バイク初心者やこれまでクラシックバイクに興味を持たなかった層へもアプローチを広げています。特に、「気軽に乗れるハーレー」としてのニューフリスコスタイルの展開は、コンプリート車両販売のみならず幅広い世代と嗜好に対応するためパーツとしての販売も行うことで選択肢の幅が広がるでしょう。このような取り組みにより、カスタムバイク文化の裾野を拡大するとともに、より多くのライダーにゼロデザインワークスの世界観を届けることを目指しています。
フリスコ車両コンプリート リグニスはこちらから お問い合わせリグニス 0561-76-8686
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