AKRAPOVIC本社に訪問してきた!って話。(後編)
皆さんこんにちは!
プロト輸入商品課のSHIMADAです。
今回は『AKRAPOVIC本社に訪問してきた!って話。』の後編です。
前回は、11月4日にアクラポビッチ社の製造工場(午前中)の話でしたが、今回は後編(午後)です!製造工場見学では、予定以上に時間が掛かってしまったので遅めのランチを食べるために移動。
何が食べたいかロブ郎氏に聞かれ、
即答で『スロベニア料理』と答えた。
お店は、The Prince Pub Štefan Polajžer SpA アクラポビッチ本社から車で5分くらいの場所。
もちろん、ローカルなレストランには英語表記はなくスロベニア語だけ…ポークとマッシュルームと説明を受け、それを頼んでみたらポテトフライも一緒に届いた????
ん~味は、、、不味くはないけど、薄味。テーブルに置いてある塩と胡椒で味を微調整するのが、スロベニアスタイル。
昼食を済ませ、エスプレッソコーヒーを流し込んだら、次は本社に潜入。
こちらも、もちらん写真撮影はNG????まずは、外観から~
アクラポビッチ本社の外にはカッコイイモニュメントがあります!
そして、アクラポビッチ社の敷地内はもちろん周りの芝生や木々の手入れも入念におこなっており、地域の住人からも憧れるような会社を目指しているとのこと☝
ちなみに、GOOGLE MAPでアクラポビッチ社を検索すると会社の目の前の道路は工事中ですが、現在は立派な橋が掛かっており、この橋はアクラポビッチ社のために建てられた橋だそうです。
それだけ、スロベニア共和国内でも知名度と国に対して貢献している企業なんだよ!ってロブ郎氏が誇らしげに言ってた。
(信じるか信じないかは貴方次第)
本社の敷地内には、建屋が3つ?4つ?に別れており、最初に行ったのはオペレーションルーム。
滅多に商品不具合が起きないアクラポビッチ社製品ですが、品質管理部の担当者と初の顔合わせ。
今までE-mailのみでのやり取りしていたブラッツ氏と握手をした。
(外国人の握手は日本人と違ってかなり握力が強いことを知っていたので、こちらも負けじと強めに握り返してやった!)
次は、ダイナモシャーシの部屋へ!
ロブ郎氏が『サブリナに会いに行きましょう』って活きな計らいで、EURO4規制時代に使っていたダイナモシャーシ部屋へ案内された。
サブリナとは、EURO4規格時代にWMTCモード(排ガス試験)で使われていた自動操舵ロボット。
ダイナモ室の扉を開けると、そこにはテネレ700(多分新型)がダイナモシャーシに乗っておりサブリナ(下記画像のようなロボット)は見当たらなかった…。
周りを見渡すとサブリナは分解され壁に掛けられていた。(パーツ毎に組み立てられるらしい)笑
現在のサブリナは、触媒の耐久テストに使われており使用する際は一晩中バイクを転がしているらしく給油まで自動でしてくれるとのこと。
そして、何か異変や以上数値が出た際はこの機械の担当者にメールが自動で送られ、社外からでも操作が出来るようなシステムを使っているとのこと。
よくわかんないことを言っていたが、凄くハイテクだと感じた!
アクラポビッチ社にはダイナモシャーシは3台保有しており、触媒耐久テスト用(サブリナ)、EURO5の試験・パワーチェック用、4輪用として使い分けているとのこと。
少しだけ大事なポイントとして、アクラポビッチ社では社内に現在のEURO規制(EURO5+)の認証試験をおこなう施設を保有しており認証機関のスタッフを外部から呼び、立ち合いのもと受験しております。
マフラーの製造から認証までを自社で一貫することで、品質の徹底管理をしている超優良企業なんです☝
その後、レース専用の在庫スペースなどに案内され
10月のMOTO-GP モテギサーキットでパドックを見学させて頂いたDucati Lenovo Team(日本戦1位にて完走)ドゥカティワークスチーム用の車両のマフラーやYAMAHAワークスチームのマフラーなどを見るだけならまだしも、持たせてもらい超貴重な体験をした。
落としたり、傷を付けたりすると何百万請求されるか怖かったので、慎重に扱い直ぐに返却。
やはり、世界選手権クラスのマフラーはめちゃくちゃ軽い!って印象。
レース専用マフラーの在庫担当者(名前は忘れた)と話で盛り上がり、次々に自慢の逸品を出してくれた。
有名ライダーの直筆サイン入りマフラーなどが壁に展示してあり、この部署から世界のレースで活躍するマフラーが解き放たれていると思うと感動した。
もしかすると、私が手にしたマフラーが何処かの国で開催されている世界選手権で使われているのかも???
開発部屋
開発部屋は建屋が別れており、そこには2柱リフトや数台のバイク用リフトが置いてあった。この開発部屋は、アクラポビッチのノウハウ・企業秘密な技術が詰まっており写真は1枚しかない…
でも、発表前の車両や次にスタートするプロジェクト車両など多くの機密保持契約を結ばれた車両が置いてあったとだけ言っておこう。
ちなみに開発部屋の片隅には、創業者イゴール氏のコレクションでもある歴代の名エンジン(主に2ストローク)が複数台展示されていた。
上の写真に写っているように2階はガラス張りになっており、そこで設計をしているらしい。
遠目に見てたけど、オシャレだし、なんてったって椅子が豪華だった✨
この開発部屋では、何度も設計・試作マフラーの製造・パワーチェックを繰り返し、妥協なく最高の逸品を作り上げる。
アクラポビッチの主軸部署だと、ロブ郎氏はめちゃくちゃ熱く語ってきた!
その後、アクラポビッチのHUBチーム(メディア関連)のオフィスを紹介して頂いたり、EURO規格のスペシャリスト達のオフィスを紹介して頂いた。
ちなみに、EURO規格とは別でJMCAについてのラインナップや試験方法などの細かい情報の管理などもこちらのオフィスで一括管理している☝
現在、プロトとしてJMCA認証・ラインナップの拡充をおこなっており、
このEURO規格のスタッフとのコミュニケーションが大事になってきている。認証のルールなど日本語で読んでも中々難しいのに英語に変換したり説明するのは毎度骨が折れる。
続いては、レース部屋。
下の画像は創業者イゴール氏のオフィスの目の前から見たレース部屋の写真。
AKRAPOVICは現在、世界選手権などワークスチームにしかマフラーのスポンサーをおこなっておらず、ほぼ全ての車両は一旦こちらの部屋に入庫し、マフラーを作られている。
訪問した際は、レース車両としてKTMのオフロードチーム系の~車両があった。
ちなみ、イゴール氏のオフィスの前には歴代のチャンピオンチームの現車?レプリカ車両(オンロード・オフロード問わず)が何十台も展示してあり、オフィスの大きさはテニスコート1面分あった。(※画像はないが…部屋の幅は上の画像の横幅と同じ)
↓↓↓↓↓↓展示してあったバイクはたぶんこれら↓↓↓↓↓↓
全ての建屋を訪問させて頂き、アクラポビッチ社のツアーは終了。
アクラポビッチ社の訪問は、担当としてだけでなく、いちバイクファンとして、とても良い経験だった思う。
全ての工程でロブ郎氏が詳しく説明をおこなってくれ、プラスα各部署の方々が補足説明等詳しく教えてくれた。
ちなみに、スロベニアのアクラポビッチ社ではさまざまな機材が日本製だったことに驚いた!
ヤスカワ電機、マキタ製品であったり、たぶん探せば他にも出てきた。
ちなみに、マキタ製品(株式会社マキタ)は当社所在地(愛知県刈谷市)と同じ愛知県で隣町の安城市が本社なんだよっとロブ郎氏にも説明しておきました。
最後にロブ郎氏とセールスチームのオフィスへ移動。
ここでは、翌日から開催されるEICMAショーのためにロブ郎氏の荷物をピックアップするために訪問。
アクラポビッチの営業メンバーの一人は、ロードスターNA(輸出名称:MX-5)に乗っており少し親近感。
株式会社プロトでは、ロードスターパーツ(IL MOTORSPORTやJASS PERFORMANCE)などのパーツも取扱いしており、デモ車も持っているんだぜ!カッコイイだろうって、当社WEBサイトを見せながらMX-5乗りの現地スタッフに自慢しておきました☝
あと、
アクラポビッチ社の至る所には、こちらのポスターが貼られており
常に綺麗な服装、身だしなみに気を付けよう!的なことが書かれていた。
一流企業は、やることが徹底されている。
そんなこんなで、濃厚な1日(アクラポビッチ社訪問出張)が終わり、夜8時頃ホテルに帰還。
少し休憩してから、ロブ郎氏と街でビールを飲みスロベニアの古い町並みを堪能して終了。
長い出張日誌にお付き合い頂きありがとうございます。
来年は、アクラポビッチ社にて動画・写真を撮れるようにアポ取りをおこない
しっかりと皆さんにアクラポビッチ社の魅力を伝えれるようにしたいと思っています。←会社から行かせて貰えればですが…
今回の出張日誌は以上になります。
アクラポビッチについて少しでも良いなって思って頂ければ幸いでございます。
それでは、、、、走り出せばそれはツーリング!
バイバイク✋
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あれ?記事の内容薄い??ww
おまけ! 翌日は、スロベニア隣国のイタリア・ミラノで開催のEICMAショーに向けて移動
移動と言っても、陸続きで国境を超えるので飛行機での移動ではなくロブ郎氏の運転????
アクラポビッチ社の社用車はフォルクスワーゲンのパサートバリアント。
SHIMADA:『アクラポビッチ社の社用車にはアクラポビッチマフラーは付いているのか?』と質問すると…
ロブ郎氏:『Good Question…The answer is no. いい質問だね!だけど付いていないんだよ』と返答。
ただ、よく聞かれるからホントは付けるべきなんだよね!って言ってた。確かに、スーパーカー用のラインナップはあるが日常使いの乗用車用のマフラーはない。そんな他愛もない話をしながら、約5時間の陸路でイタリア・ミラノまで楽しい時間を過ごしました。
補足:ヨーロッパ圏内では、シェンゲン協定により一度ヨーロッパの何処かに入国し、移動する際に出国・入国審査がない。
スロベニアとイタリアの国境付近には、フェンスも無ければセキュリティーもなく、あったのはショッピングモール。
そして、スロベニアとイタリアの物価の違いも驚いた。スロベニアでは、ビールが1本約2ユーロに対しイタリアでは5ユーロ…2.5倍!
もし、皆さまもスロベニアからイタリアに陸路での移動の際は、ビールの買いだめをお勧めします????
それでは✋ふたたび
、、、、走り出せばそれはツーリング!
バイバイク✋