溺愛ブレンボキャリパーのご紹介【108mm編】

寝る前にはオートバイのカスタムを考えながら眠りにつき、

そして朝起きたら晴雨関係なくオートバイで出勤する、

文字通り寝ても覚めてもオートバイの事しか考えてない担当Y’です。

今回はそんなY’の溺愛ブレンボキャリパーをご紹介していきます。

「リアキャリパー」とか「アキシャル」とか含めると

話が長くなるので、「108mmラジアルキャリパー」に特化したお話です。

(当社プロトはブレンボ製品の国内代理店です)

ラジアルキャリパーとは

キャリパーの両端にボルトが挿入されフロントフォークの中心軸受け部分に対し「放射状(ラジアル)」に固定されるキャリパーをラジアルキャリパーと呼びます。

 

2本のボルト間の距離(ピッチ)は主に2種類あって「108mm」と「100mm」に大別されます。(他も一応ありますが)いわゆる国産車、Z900RSやKATANA、MT-09などの車両は108mmが採用されることが一般的でキャリパーの付替えだけならオフセット量を変えることで意外と簡単に換装することができます。(※ホースの取付向きやマスターシリンダーのサイズなどは一筋縄でいかない場合がありますので注意してください。カスタムの醍醐味でもあります。)

SPモデルやSEモデル等「最初からブレンボがついている」といった場合は100mmの場合があります。現車で測るのが確実ですね。

 

ではいよいよキャリパーの解説に入ります。

ここからが本題でテンション上がってきますね。。。。

 

M-4

鋳造(キャスティング)と呼ばれる製法で量産性に優れたコストパフォーマンスモデル。大きめのピストン同径φ34が4ポット全てに使用され面圧の高さで制動性に優れています。

その分、構造的にも大きめの印象。カスタムした感が凄く出るので車両のイメージを変えたい方にもオススメです。画像はチタニウムカラーと呼ばれるシルバー系ですが、ブラックアルマイトもラインナップ。悩ましい、、、。

 

GP4-RB

削り出し構造の高剛性ボディに昔ながらの異径ピストン(φ34とφ30)を採用したCNCキャリパー。現行の主流は同径ピストンで滑らかなデザインが多い中、ずっと現役で愛され続けているキャリパーでもあります。

ハードブレーキでも安定感があるのは削り出しならでは。デザイン面ではむしろこの無骨な感じがZ900RSにはよく似合うので2021年にブラックカラーが新発売されて以降ずっと人気のモデルでもあります。カッコいい!!

ちなみに、、、

過去にはハードアルマイトと呼ばれるブロンズっぽいようなシャンパンゴールドのような曖昧な色もありました。今では廃盤となっておりますが、ライコランドさん等オートバイ用品店に店頭在庫があることもあります。

見つけたらラッキー、、、、!?

 

GP4RX

ニッケルメッキが施され外観が美しいCNCキャリパー。

ピストンは同径φ32の4ポット。先述のM-4より小径な分、コントロール性に優れており、また、

ボディそのものの剛性が高いので握り込んでいった時の限界制動力に優れます。ニッケルメッキは外観だけでなく製造上の公差を無くす目的もあり感じ取れない僅かな寸法差さえ攻略しているのです。

マルケジーニなどパフォーマンスホイールと組み合わせることで、スポーティで煌々とします。

 

.484カフェレーサー

削り出しに同径φ32ピストンとGP4RXに近い構造。ですが、このキャリパーの真骨頂はブレンボのロゴマークだけを冠するという粋なデザイン。

いや、これ個人的にめちゃくちゃ好きなんですよね。スーパースポーツ車両で激しく走行するのにも耐えうる制動力を秘めつつ、外観は「分かる人だけ分かればいい」という割り切り方。カッコ良すぎでしょ。

先述のGP4RXやGP4RBと比較すると主張しないデザインなので他パーツとの組み合わせ次第では埋もれてしまうかも?

ここを攻略して1台のカスタムマシンを組み上げる。。。

これを考える時間がたまらなく愛おしい。

 

.484カフェレーサーをKATANAに装着してみました。刃のロゴにチラっと入る赤い点とブレンボロゴマークを併せてみたつもりです。結局、自己満ですが。

真っ黒なフルカウル車とかにも入れるのも良さげです。ちなみに「484」はキュービックインチ換算したときのピストンユニット容量を意味します。ハーレーとかに付けるのもカッコ良さそうですね。

 

■GP4MS

最後に紹介するのは2024年から108mmピッチが新発売となったGP4MS。先述のGP4RXもGP4RBも484も、2ピース構造でしたがこのGP4MSは「モノブロック構造」。剛性はどのモデルよりも高く、市販では最上級モデル。どうやってフルードラインを堀ったのか、考えると夜も眠れなくなりそうです。

剛性面でも優れますが、下部のギザギザにも注目。冷却用のフィンが実装されニッケルメッキと相まってGPマシンのような外観になっています。現物を見るたびにウットリしてしまいます。

 

■まとめ

今回はブレンボの「ラジアルキャリパー108mm」を紹介していきました。100mmも基本的なラインナップは同じなので参考にしてみてください。

いや、でもどれ買ったらいいか分からないなあ、という方、「見た目で選ぶ」のも一つの選択肢です。ツーリング中に休憩で停まって、ふと愛車を見返した時の「やべえ、俺のオートバイめっちゃカッコいい」というあの感じ。めっちゃ大事だと思います。

もちろん、性能面でもきっと満足感を得られるでしょう。サスペンションやホイール、タイヤの性能を格上げしてくれる

それがブレンボなのです。

brembo ラジアルキャリパー 108mmピッチ