B+COM SB6X|B+COM SB6Xをつけてツーリング中も音楽を楽しみたい!


引用:SYGNHOUSE

車でドライブに出かけたとき、お気に入りの音楽をカーステレオでながしたり、FMラジオを聴きながらドライブを楽しむという人も多いでしょう。私も車で移動する際は、欠かさず音楽をながして、時には「曲に合わせて熱唱してしまう」なんてことも多いのです。

ただ、バイクを運転しているときに音楽を聴くのは少しハードルが高いようです。イヤホンをつけてヘルメットを被ると、イヤホンが落ちてしまったり、イヤホンで耳が圧迫されるので、実用的でないと感じていました。また、イヤホンによって周囲の音が遮断されるので、安全運転という観点からは推奨されないように思えました。そんな理由から、バイクと音楽は私の中では絶縁状態にあったのです。
バイクに乗っているときに音楽が欲しいと感じるのは、目的地までの移動中です。神奈川県在住の私は、九州、四国、北海道など遠方へツーリングに出かけると、必ず長時間、高速道路を走ることになります。まわりの景色を楽しみながら、田舎道をのんびり走るときと違い、高速道路を走るのはどちらかと言えば、退屈なのです。高速道路を走っていると、正面に富士山が大きく見えたり、夏のうっそうとした木々の山肌を感じたり、ときには、農場のたい肥のニオイなどで気持ちが高揚することもありますが、「ここに音楽が流れていたら、もっとワクワクするのに」と思う場面も、実は数えきれないほどあったのです。

インカム【B+COM SB6X】を導入したきっかけは?

「感染症が終息したら、ロングツーリングに出かけたい」と考えていたので、グーグルマップで日本各地の観光地をチェックしたり、バイク雑誌でツーリングの情報を集めていましたが、そこでインカムの広告を見つけたのです。バイクを運転中でも「音楽を聴ける」という文字が目にとまりました。

私は、もっぱら一人でツーリングに行くことが多いです。複数人で行動をともにするようなツーリングは気を使ってしまうので、「安全運転にも支障が出るのでは?」と考えていました。なので、「インカムは自分とは無縁だ」と勝手に思っていたのですが、音楽が聴けるというなら検討の余地はありそうです。


引用:SYGNHOUSE

現代のインカムはインカム同士をBluetoothで接続するので、異なるメーカーのインカムであっても規格が同じなので接続が可能です。とくに、B+COMのインカムは2種類のユニバーサル接続機能が搭載されているので、接続したいインカムの状況に応じてペアリングを行うことができます。もちろん、スマートフォンやオーディオプレーヤーともBluetoothで接続できるので、ヘルメットにインカムを装備するだけで音楽を聴くことが可能になるのです。
私は、スマホのナビを利用しながらバイクに乗る機会が多いので、ついでに音楽も奏でてもらうことにします。ひとまずは、ソロツーリングで音楽を聴くことが目的なので、高音質のハイエンドモデル「サインハウス B+COM SB6X」の購入を検討しました。

インカム【B+COM SB6X】をヘルメットに取り付けてみた

「サインハウス B+COM SB6X」が届いたので、早速ヘルメットに取り付けます。ヘルメットは「SHOEI Z-7」で、インカムを設置しやすいような配慮がされていました。インカムの組み立て手順書とヘルメットの取説を交互に確認しながら、1時間ほどで装備完了です。


引用:SHOEI

①ヘルメットのバイザー、内装(チークパッド)を外す。
②ヘルメット内部に、スピーカ固定用のマジックテープを貼る。
③左右のスピーカーを固定し、渡り配線を内装に隠す。
④ベースマウント(クリップ固定)を設置。
⑤チークパッドを戻す。
⑥スピーカー用コネクタをインカムに接続。
⑦マイクをチークパッド内に配置してインカムに接続。
⑧余った配線を内装の中に隠す。

以上の工程で、取り付け完了です。一番苦労したのは、やはりヘルメットの内装を外すとき
と、戻すときでしょう。内装は、ボタンでとめたれていたり、隙間に差し込んで固定されていることが多いので、外すときは取説を見ながら取付状況を確認しつつ、作業を進めましょう。

冬でも温暖な伊豆大島へ行ってみた

寒い冬場は、バイクに乗る機会も減ってしまいます。単純に「寒いのがイヤ」という理由ですが、そんなときは「温暖な離島で原付バイクをレンタルする」という選択肢もあります。
ということで、地元の三浦半島からフェリーで伊豆大島へ、一泊二日の日程で訪れることにしました。もちろん、「B+COM SB6X」を装着したヘルメットも持参しました。

伊豆大島へは、久里浜港から高速ジェット船で1時間で到着します。この高速ジェット船にはバイクを積載できません。バイクを持ち込む場合は、都内の竹芝客船ターミナルから出発する大型客船にバイクをのせる必要があります。さらに250cc以下のバイクのみ、持ち込みが可能となっています。

今回はレンタルバイクを利用します。無料のトウシキキャンプ場に宿泊予定なので、テントやキャンプ道具も持参しました。

元町港に10:40到着です。「レンタサイクル らんぶる」までは港から徒歩5分の距離でした。事前の情報では、50ccのバイクを1日レンタルすると料金は5000円とのことでしたが「フェリーで帰るので、明日の14時まで貸してほしい」と申し出ると、「じゃあ、8000円でいいですよ」と値引きしてもらえました。これはラッキーです。

「B+COM SB6X」を装着したヘルメットをかぶり、伊豆大島一周ツーリング、スタートです。天気も良かったので、スマホのradikoアプリでFMラジオをながしながらのんびりとバイクを走らせます。生活道路のような細い道も、小回りの利く原付ならおくせず入って行けるので、探検しているような感覚です。
ラジオの時報で12時となりました。風もなかったので、海沿いのベンチにて持ってきたおにぎりをいただきます。

そして目指すは「三原山」です。走行中も、ちらちらと目に入っていましたが、間近で見ると溶岩が流れ落ちたあとが確認できます。写真で見ると、はるかかなたにあるように見える山頂へは徒歩40分ほどで到着しました。荒涼とした風景が広がります。

途中にある「三原神社」で旅の安全を祈願しました。少し息が上がっていますが、山頂付近にある「火口展望台」に到着です。この火口から、勢いよくマグマが吹き出していたのが、容易に想像できる光景でした。圧巻です。

15時の時報とともに「地層切断面」に到着です。こちらは、昭和28年の大島一周道路の建設中に偶然発見された観光スポットです。波打つウネウネした地層が、見事なまでのバームクーヘンでした。海沿いの道にあるので、バイクを停めて散策してみましょう。

「クダッチ」ってなんですか?もちろん地名ですが、唐突にカタカナ表記されるので、少し悩みます。さあ、本日宿泊するキャンプ場に向かいましょう。

無料の「トウシキキャンプ場」に到着です。事前の情報で「とにかく風が強いので対策を」と聞いていました。テントの張り網も用意していましたが、当日は無風状態だったのでテントの設営も楽勝です。
お正月休みでしたが、近くのホテルでお風呂をお借りできました。食料品は入手できませんでしたが、自宅からお米とカレーを持参しているので問題ありません。お米が炊けたころには、とっぷりと日が暮れていました。

初日は、インカムでラジオを聴いているのが心地よく感じました。日本各地をツーリングで訪れたとき、地元のラジオ局にチューニングを合わせてのんびり走るのも楽しいかもしれませんね。

日付が変わったころ、バタバタとテントが風にあおられる音で目が覚めました。すぐにおさまるだろうと再び床につきますが、朝の4時頃さらなる強風に見舞われます。少し危機感を感じたので周囲のテントの様子を確認すると、テントのポールを抜いて、テントを潰して車に非難しているグループも見うけられました。これは、ヤバいかもしれません。

明るくなるのを待って8時前にはテントの撤収完了です。強風の中での撤収作業は、石を重しにしながらテントを畳んでいくと上手くいきます。いい勉強になりました。

近くの売店で缶コーヒーを飲みながら、バイクについたべとべとの海水をふき取ります。冬らしい紺碧の海岸線を見ながら、インカムからは、今日もFMラジオがながれています。

「筆島」が見えてきました。もちろん岩にしか見えませんが、筆島なんです。

さらに、バイクを停めて「裏砂漠」へ。降り積もった火山灰の上は歩きにくいのかと思ったら、そうでもないのです。

ここが「裏砂漠」か。写真でもわかると思いますが、もはや地球上ではない感じがします。そして、猛烈な強風で体が押されるので、行きたいと思う進行方向に歩を進めるのが困難な状況です。この先にある展望台へ行くのはあきらめました。

インカムのラジオが時刻を教えてくれるので助かります。時刻は11時となり椿園に到着です。14:35発のフェリーに乗るので少しソワソワしてきます。レンタルバイク店のお母さんと「明日のフェリー発着港、メールで教えてあげるよ」と約束していたのを思い出しました。西風の影響がある場合はフェリーの発着港が、元町港→岡田港に変更になることがあるそうです。メールによると、本日は岡田港発着だそうです。

天空の城ラピュタのワンシーンを思い出してしまいそうな「泉津の切通し」です。なんてことはない、一般道に突如として現れるのですが、一見の価値ありです。

最後に温泉で疲れを癒してから帰りましょう。「大島温泉 浜の湯」は、混浴になっており、水着を着て湯舟につかります。「水着もってないんで、あきらめます」と申し出ると「タダで貸し出してますよ」と言ってもらいました。

オーシャンビューを満喫できる露天風呂は、解放感も抜群です。景色が良いと温泉もこんなに楽しめるのか、と実感できます。伊豆大島にお越しの際は、是非浸かって行くことをお勧めします。天気のいい日はなおさらです。

このあと、ガソリンを満タンにしてレンタルバイクを返却しました。すると「岡田港まで、車で送ってあげるよ」とお母さん。本当にありがとうございました。

商品内容・仕様

商品内容

・B+COM 本体ユニット × 1
・ヘルメット用高音質ステレオスピーカー(USB Type-C オス)× 1
・アームマイク × 1 ワイヤーマイク × 1
・マイクレスキャップ(本体に装着)× 1
・アームマイク用スポンジ × 1
・ワイヤーマイク用スポンジ × 1
・ハイブリットベースプレート × 1
・ワイヤークリップ× 1
・ベース用保護ラバー(ワイヤークリップ用)× 1
・ベース用面ファスナー(貼り付け用)× 1
・ベース用両面粘着シート(貼り付け用) × 1
・スピーカーハーネス固定用クリップ × 1
・スピーカー固定用調整パッド × 4
・スピーカー固定用 面ファスナー(オス/メス)× 2
・充電用USB Type-C ケーブル(アップデート時も必要)× 1
・クイックマニュアル × 1ユーザーズマニュアル兼保証書× 1

仕様

・Bluetooth:Ver. Bluetooth 4.1 
・チップ:CSRデュアルチップ 
・出力レンジ:Class1/Class2
・バッテリー:Li-Po 3.7V 800mA
・充電時間:約2時間(DC5.0V USB Type-C端子) ※急速充電には対応していません。
・端子:USB Type-C(充電、スピーカー) microUSB(マイク入力、充電は不可)
・本体サイズ:W106 × H45.7 × D24.9 ※アンテナ部除く 
・本体重量:53g 
・防水性能:IP67相当 
・保証期間:ご購入から1年間
・オーディオ/インカム仕様
・対応プロファイル:HSP, HFP, A2DP, AVRCP 
・スピーカー:(サイズ)40φ x D10mm (ドライバー)口径40mmダイナミック型 (マグネット)ネオジム (端子)USB Type-C端子 ※SB6X専用
・連続使用時間:インカム通話 最大約16時間 携帯通話、音楽再生 最大約18時間 (それぞれ単体での稼動の場合)
・電波到達範囲:最大約1.4km ※1対1のインカム通話で障害物のない直線見通し距離 最大通話可能人数:4人
・グループ通話方式:6Xオリジナル“B+LINK” (ユニバーサルインターコールはチェーン方式) 
・ユニバーサル通話:ユニバーサルインターコール・レシーブ機能

・商品番号:P080-1472

まとめ

「B+COM SB6X」を装着した初ツーリングは、原付バイクの旅となりました。初日は、インカムがフル充電された状態で出発して終日ラジオを聴いていましたが、電池切れになることもありませんでした。20000mAhのモバイルバッテリーを持参したので、キャンプ場のテントで過ごしている間に充電完了です。

今回は50ccの原付バイクであり、スピードを出すこともなかったので、風切り音も気にならず、ラジオの音声もしっかり聞こえました。ただ、音量を上げすぎると周囲の音も遮断されてしまうので、危険に感じることがあるかもしれません。音量はインカムでも簡単に操作可能なので、その都度、危険のない範囲で調整しましょう。