【アクラポビッチ】CBR600RR用JMCA認証マフラー復活!とその裏事情

プロト輸入商品課のシマダです。

今回は表題の通り、

CBR600RR用のJMCA認証マフラーが復活!!!そして、その裏事情をお伝えします☝

廃盤前、最後の1本を出荷したのは2022年7月中旬… 

適合車両型式は2BL-PC40のCBR600RR 2021年-2022年のわずか2Yearモデルでした。多くの方にご購入頂き、惜しくも廃盤となったJMCA認証マフラー…

そもそも、CBR600RR用のJMCA認証マフラーを取得した背景として、、、当時、スロベニア本国AKRAPOVIC社からの要望で『適合確認を取ってくれ』と直接お願いされどうせ適合確認取るなら、【JMCA認証試験にも持っていこう】ってことで僕の独断と偏見と、ちょっぴりの暴走でJMCA認証試験に持って行ったのが事の始まり。

 

発売までに解決しないといけない問題

発売までには乗り越えなきゃいけない大きな問題があった。そもそもJMCAのマフラーはバッフルが外せない仕様でなければならない。当時、AKRAPOVICからラインナップされていたCBR600RR用のマフラーはバッフルの脱着が可能であった。

※バッフルの脱着に関してEURO規格で言うとEURO3相当

そこから僕のプロジェクトエ〇〇スは始まった。。。

サンプルマフラーでは認証取得していたものの最終的なバッフル脱着問題は解決していなかった。

スロベニアとの時差7時間⌚

普通にコンタクトを取れるのは日本時間の夕方4時以降(1日でやり取りできるのでは、終業時間までの2時間弱)と限られていた。

時には、時間が足らず家にPCを持ち帰りやり取りを続けた。

毎日のようにSKYPEミーティングやメールでのやり取りを繰り返した。

2021年当時、ヨーロッパではCBR600RRが販売されていなかったため、EURO4対応のマフラーがラインナップになかった。日本仕様で特別に作ってもらうため、AKRAPOVICとの交渉を重ねること数週間、、、

バッフル脱着用の穴を無くす+バッフルを留めているボルトを(見えなくなるけど)溶接で永久固定で話がまとまった。

 

 

画像左:バッフル固定用のボルトへのアクセスする穴

画像右:JMCAマフラーとして販売されたもの。バッフル固定用のボルトへアクセスするための穴無し

 

 

更なる問題 生産ロット

バッフルの永久固定の件は双方で話がまとまったものの

今度は日本市場のみに向け製作する上で ”生産ロット問題” が立ちはだかった。

途方にくれる輸入部門責任者IDO

AKRAPOVIC本社も各国仕様に商品のラインナップを増やし、部材の在庫を増やしては商売にならない。まずはロット100から交渉が始まり、ロット50本…少しずつミニマムオーダーロットを下げて貰った。ロット50本でも、原価ベースで数千万円の世界。マフラーの世界は恐ろしい…

 

交渉に交渉を重ねた結果、双方で話がまとまりリリースすることが出来た。

マフラーの販売数、最低ロットと車両の販売台数を鑑みて、やむを得ず廃盤となってしまったが、おかげさまで、多くの方からご注文を頂きましてプロジェクトは大成功となった。

 

 

現在

そこから2年の時を経て、令和2年排ガス規制をクリアした現行モデルのCBR600RR(車両型式:8BL-PC40)がHONDAさんより販売されました。

※EURO規格で言うとEURO5相当

車両販売時期からJMCA認証取得するまで、多くの方々よりご要望を頂きました。早い方ですと、当時未発売時2023年の鈴鹿8耐?に車両が展示された際にお問い合わせ+ご要望頂きまして『いつ販売しますか?』などお声を頂きました。また、2024年3月・4月に出展した東京・名古屋モーターサイクルショーでは『Youtube動画見てCBR600RRを買いました。マフラー楽しみです!』って強者まで!

多くの方から現行CBR600RRのご要望を頂きまして、プロトとして、いやっ、AKRAPOVIC担当者として、HONDA好きとして、、、このモデルは押さえないとと言うことで、AKRAPOVICとの交渉を重ね、、、一部仕様変更やら仕様変更やら仕様変更やら…多くのことを話し合いました。

結果として、6月のJMCA認証試験に間に合い

無事、認証取得することが出来ました!

今回の仕様変更は外観の一部デス。

※消音性能の変更はありませんが、外観が一部変更になっております。

  • 1つ目、サイレンサー上側にブラケットが増設。

   純正アルミヒートシールドとの適切なクリアランスを確保するために増設。

  • 2つ目、バッフル固定ボルト位置の変更。

   変更することにより、見た目がスッキリ☺

 

 

ちなみに、純正アルミ製のヒートガード(画像下)の曲げ加工が必要なのは、今まで通り変わりません。

※特殊な訓練を受けている自分は手で曲げちゃいますが、皆さんはプラハンなどを使用して外側に向かって曲げてください。

曲げ加工を施さないとサイレンサーに干渉し、不快なビビり音などが発生します!

 

と言った感じで、CBR600RRのプロジェクトも無事終了。

あとは、皆さまから応援・ご注文をお待ちしております。

 

最後に

適合車両:CBR600RR 21-24年

適合型式:2BL-PC40、8BL-PC40

品番:S-H6SO16-HACTJPP

全国のオートバイ販売店さんからご購入可能です!

自分で装着しますって方はこちらから!

 

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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それでは、走り出せばそれはツーリング☝

これからも、多くの車種でJMCA認証取得をおこなっていくことを心に秘め活動していきますので、引き続き応援をお願いしますm(__)m

バイバイク✋