幕張に吹く海風に、偏西風の香りを求めて【東京オートサロン2026】輸入車編
みなさんこんにちは。
商品部のほりべです。
本日は、先日視察に行ってきた「東京オートサロン2026」の中から主に「輸入車」を中心に紹介していきたいと思います。
異国の地で輝きを放つ者たちへ

開催国は言うまでもなく日本である「東京オートサロン2026」に華を添える多種多様なクルマたちは、その多くを国産車が占めています。
しかし、その中で人々の視線を掴んで離さない。その横を通りすがろうとしても、ちょっと振り向いてみたくなる。そんな「異邦人」達が、このイベントをより盛り上げています。
心地よく、誇らしき「熱病」

ABARTH 595
より攻撃的なスタイルにカスタマイズされ、元のクルマが持つかわいらしさは、もうすでに過去の遺物となっていました。
それでもデザインとして成立する、イタリアン・マインドには敬意を表します。
さらに、、、

ABARTH 1000 TCRカスタム(フルレストア&カスタムされたフィアット600Dベースの個体)
アバルトの中でももっとも有名なクルマといってもいいかもしれません。
現代にまで受け継がれるDNAと、いまだに多くの人々を侵し、その足をアバルトへと向けさせる「サソリの毒」。
かくいう自分もそんなサソリの毒がもたらす「熱病」に侵されている一人かもしれません。
いつだってアバルトはモータースポーツ界における熱狂の渦の中心にいました。
シュトゥットガルトからの刺客

写真は「Singer vehicle design」が手掛けたポルシェ911(964型)
964は930に始まる空冷ポルシェの系列であり、今でも根強い人気を誇るモデルとなります。
グレードもNAモデルからターボモデルと多岐にわたり、また長く気高き911の歴史の中で初めて4WDシステムを搭載したクルマでもあります。
そんなクラシック・ポルシェの美しさをそのままに、現代版にアップグレードされたのがSinger社が送る「ネオ・クラシック・ポルシェ」の姿なのだと解釈しました。
そしてもう一台、到底無視することのできない車両がありました。

KAMIKAZE COLLECTIONがレストアしたポルシェ962C。
私のイメージはロスマンズカラー。
最強・最速の名をほしいままにし、ポルシェが持つ輝かしいル・マンや世界耐久選手権の歴史を彩る一台。
流麗でムダのないマシン形状には息をのみました。強さと美しさを兼ね備えた、まさに珠玉の一台でした。
バックヤードビルダーのプライドの歴史
クルマ史を語る上で外すことができないのが「イギリス」。
その中でも個人的に思い入れの強い「ケーターハム」「ロータス」から数台。

まずはケーターハムから。Seven 170R Cup
2026年より開催される「CATEHAM CUP JAPAN」 へ参加可能な車両が展示されていました。
スーパーセブンは公道走行可能なクルマでも、走りに必要ないものはそぎ落とし、圧倒的な軽量ボディを武器としています。

他には「プロジェクトV」というEVスポーツカーのプロトタイプを展示していました。
パワーユニットは日本のヤマハが担当しており、デザインは美しいクーペスタイルでテールライトはクラシカルな丸目二灯。
出で立ちでスポーツカーと分かる、そんな姿でした。

最後はロータスのご紹介です。
ロータスブースには最新の「ロータス・エミーラ」が展示されていましたが、そのカラーリングには特徴と「見覚え」がありました。
このエミーラは「クラーク・エディション」。
この名前でピンと来る方も多いかもしれません。
それほどまでにロータスにおいてクラークの名前はあまりに有名で、あまりに偉大なものであるからです。

「ジム・クラーク」
ジム・クラークとロータスが伝説となったのは1965年。それはロータスとクラークがF1、F2、インディ500などすべての主要なレースタイトルを獲得した年。
クラークはファン・マヌエル・ファンジオやアイルトン・セナなど「天才」と呼ばれたドライバーたちに「天才」と言わしめた、まさに「史上最高のドライバー」でした。
当時のF1はナショナルカラーにクルマをペイントする決まりとなっており、深いグリーンに鮮やかなイエローのストライプはロータスF1の黎明期を象徴するカラーリングとなりました。
また、このカラーリングはクラーク本人の手描きであるというエピソードはあまりに有名かもしれません。
余談ですが、F1で初めてスポンサーカラーを取り入れたのもロータスなんです。
1968年第2戦スペインGPより、ロータスが採用したのが「ゴールドリーフカラー」といってこれがF1史上初のスポンサーカラーになります。
マシンの上半分を赤、ノーズ、フロントウイングからボディの真ん中をゴールドのラインで区切って下半分を白でペイントされたカラーリングで、ロータスF1の代表的カラーの4つのうちのひとつです。(ナショナルカラー、ゴールドリーフカラー、JPSカラー、キャメルカラー)
しかし、話に出ているクラークは1968年4月にドイツのホッケンハイムリンクで行われたヨーロッパF2選手権中の事故が原因で亡くなってしまいます。
彼が32歳の時の出来事で、「至高の天才」はあまりに早すぎる死を迎えたのです。
その直後からロータスのF1はゴールドリーフカラーとなり、同年のドライバーズタイトルはクラークのチームメイトであったグラハム・ヒルが獲得することになります。
そしてそのチャンピオンマシンは奇しくもクラークが亡くなったレースでドライブしていた、あの「ロータス49」なのでした。
つまりジム・クラークとロータスのナショナルカラーは同時期にこの世から姿を消すことになるのです。
これが現代でも「ジム・クラーク=ナショナルカラー」のイメージを強めている要因のひとつかもしれません。

展示されていたフォーミュラマシンは1960年代後半に活躍したロータス41
ロータス49かなと思いましたが細かな部分が違う気がするし、ロータス41というF2、F3マシンのような気もします。写真や資料があまりなく特定することはできず、勉強不足を痛感いたしました…(後で調べたところロータス41でした)
ただ、実物のロータスのフォーミュラマシンを目の当たりにした時、身体の芯から湧き上がる身震いのようなものを憶えました。
今ほどレースマシンの安全性が担保されていなかった時代。
「最速」の称号を得るために、まさに「命を懸けて」走った男たちの夢とプライドの轍。
狂気にも似た情熱に、心酔したモータースポーツの歴史。
その頂点に君臨し続けるF1という聖域。
現代でも見る人を魅了し続ける、「速さの哲学」の起源をそこに見た気がしたからです。
終わりに

大盛況ののち幕を閉じた今年のオートサロン。
国内メーカーはもちろんのこと、輸入車もたくさんの魅力あるクルマたちが展示されていました。
日本とは文化も考え方も異なる人々が作り上げるモノたちは、国産車にはない魅力を持っていました。
古いクルマを見てその時代に思いを馳せるのも、最新車を見て進化や性能に感動するのもどちらもクルマの楽しみ方だと感じました。
クルマの故郷としてのヨーロッパの、歴史や文化の変遷を見て学ぶことができる。そんなイベントだったなと思いました。
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